のちのこころにくらぶれば

思いついたときに書いてます。

1億回のありがとう

6/13をもって、Dreamのココの営業は終了いたしました。

7ヶ月という短い間ではありましたが、皆様からの厚いご愛顧、本当にありがとうございました。

 

 

閉店かな?

 

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└おそらく初出勤とかそのあたり

 

こんにちは!ココです。今日からはただのココです。

元Dreamのココです。

昨日6/13(水)から一夜明けました。帰りたくないとさんざん駄々をこねていたわたしは、今日の昼間はパソコンに向かいながら少し上の空でした。

昨日は平日だったんだよなぁって思いながら。週の真ん中で、月の真ん中で、本当に何にもない日だったんだよなぁって思いながら、昨日の店内を思い浮かべて、1人プレゼントに囲まれて寝ています。

頂いた赤い薔薇の花束と、かわいい黄色の花束を花瓶に生けて、それをベッドから眺めながら全然動けずにいます。

 

佐川急便に再配達依頼をしながら、この先の事を考えなくてはいけないわたしも、今はまだ昨日の延長のなか、まどろみのようにゆるやかな、形のない実感がわたしの周りに漂うように。

まるで素敵に人生を謳歌して、大往生で看取られただれかの棺桶の中のような。たくさんのありがとうと、わたしの大好きなものに囲まれて1人横になるベッドの中は、時間が止まっているようです。

 

そしてまた、昨日は何でもない日だったのになって思って。

 

あんなにもたくさんの人が会いに来てくれた水曜日。

イベントでも祝日でもない、何の変哲もない13日の水曜日。

ベッドから起き上がって、自分を囲うように置いたプレゼントを眺めたら、夢ではなかったことをじんわりと感じました。

 

改めまして、本当にありがとうございました。

 

「卒業式はしないから、普通に会いに来てね」って言いました。いつものような日の中で、いつものように終えること。そんなわたしの卒業ヴィジョンを壊してくれて、本当にありがとうございました。

 

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└クリスマスイベント

 

もあちさんと井上さんと開店した18時。その30分前にはだいたい着替え終わってるいつものルーティンのわたし。

いつもよりテンションが高くて、鬱陶しいくらいに井上さんに絡んでは、もあちさんとツーショットを撮っていたわたし。

まだ店も開いていないのに、気を抜くと泣きそうだったの。

不変を愛した女は、変化がとんでもなく怖くて不安でした。

 

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└年越しで下戸が加速したあとのお正月は3日からいましたね。

 

開いてみたらいつも通り。うん、泣かない。いけるぞ。ああ、楽しいなって思いながら、悪ふざけを繰り返して、「らしくないな」って思って。

きちんと仕事をして、すこし融通が効かない真面目なわたしのまま、本当にいつも通り行こうって思った矢先にプレゼントを頂きました。

開店して30分くらいのお話でした。

とってもとってもかわいいバスセット。わたしの好きな暖色のバスセット。なんでかな、なんでなんだろう。なんで寂しいって内側で思っているのがバレるんだろうって思ってしまって。

もう既に半泣きでした。

 

それから、本当に平日とは思えないくらいに沢山のお客様がいらしてくださって、中にはわたしに会いに来てくれた方も、なんとたくさんいて、そしてたくさんたくさん、プレゼントを頂きました。

自ら選んでくれたこと、大切なお金と時間をわたしのために、こんなに薄情に辞めていってしまうわたしのために割いてくださったこと。

自分のために頑張れなかったわたしを頑張らせてくれたみなさんがね、わたしの好きなものを寄せて集めてくれたプレゼント。

たーーーっくさん頂きました。

 

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└バレンタインデー用のブロマイドにして頂いたもの。来年は渡しに行きたいな。

 

ああ、貴方様の中にわたしがいたんだなって。

わたしがコーヒーや紅茶が好きだって言っていたこと。

濃い赤色が好きだって言っていたこと。

いろいろな美味しいものを食べてみたいって言っていたこと。

イチゴとリンゴの匂いが好きだって言っていたこと。

美容には無頓智なわたしでも、きれいに飾ってみたいなって思っていたこと。

お風呂に時間がかかること。

このぬいぐるみがかわいいんだって話していたこと。

チリトマトヌードルから始まる会話があったこと。

わたしに苗字をくれたこと。

 

なんで全部覚えていてくれたんだろうって。

裏方が好きで、あんまり外にいなかったわたしのこと、たくさん覚えていてくれたんだろうって。

 

「ハンカチ、入れておいたら?」って最初に言われたので、妹にもらった大好きなウサギのカバンに入れました。大正解でした。

 

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└これなんだっけ。赤黒あべこべイベントだったかな。わたしだけカクテルマイスターの制服を与えられました。すきこれ

 

1回泣いたらもうダメで。涙腺の検閲がガバガバなので、1回泣いてしまうと止まらなくなってしまうんですね。

目にカナブンが・・・とか言って誤魔化してたのに、もうだめなの。プレゼントを頂いたり、お話したりするだけで、私の中で覚えてる全部が零れてしまって。

ありがとうって言いながら泣いてた。

ごめんねって言いながら泣いてた。

いっぱい笑ってる途中で泣いてた。

本当に止まらなくなってしまったの。

 

ダーツをしてテンションを取り戻してもらったりしても、それでもこのやりとりが楽しくて、名残惜しくて泣いてるようなそんなわたし。

だれか来る度に、久しぶりに見る顔を、いつもの顔を見る度に泣いてたわたしのハンカチは、絞れるくらい濡れてしまってた。

頂いた優しい言葉全部に、好意のドリンクやチェキ、カラオケの全部に、ありがとうとごめんねをまぜこぜて泣いてた。

幸せだなって思って泣いてたの。

 

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└ひなまつり。桜の髪飾りの日

 

平日だよ?平日なの。本当に!ど平日、水曜日!

キャストも3人しかいないのに大盛況で、わたしは泣いてて使い物にならない状態だったの。

そうしたらみんな来てくれた。非番のさかもとさん、つきみ、まるちゃん、こんさん、みんなが遊びに来てくれました。

仕事でもないのにたくさんたくさん助けてくれました。

シフトに入ってたもあちさん、くろちゃん、井上さんにも迷惑をかけまくりながら、取り戻したかったテンションと、いつもの真面目なわたしがもう帰ってこないところまで行ってしまった。

いつまでもいつまでも、みんなと遊ぶ楽しくて幸せな今日が終わらなければいいって強欲な、そんな子供の頃から変わらないわがままなわたしになっていました。

 

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└お客様が撮ってくれたチェキの1枚。たぶん3月か4月。好きでよくつけてた髪飾りでした。(百均)

 

何時だったかな。くろちゃんからいきなり回されたマイクと、それにはついてくるスピーチのサプライズ。

やらないって言った。できないが本音だった卒業式が、いままさにここにあって。それでまた泣きそうなまま握ったマイク。

一言くらいは考えてたんだけどね。もちろん、最後の挨拶くらいはしたいなって思ったんだけども。1度マイクを握ったら、離せなくなってしまうほどにわたしには伝えたいことがあったみたいで。

わたしが仕事もせずにびゃーびゃー泣いてる間もみんな手伝ってくれている、人がこんなに来てくれている。いままさにたくさんたくさん、たくさんかわいがってもらっていること。全部伝えたかった。ありがとうって言いたかった。

何を話したんだっけ。泣いてたからよく覚えていないけども。

 

「ずっといると思ってた」って言ってくれてありがとう。わたしもそう思ってたんだ。

ななこさんのイベントから突然入ってきたわたしでした。テンションの高い人見知りで、最初は禁煙席から離れられなかったんだけれども、洗い物が上手な自信があったので、ほぼ定位置のように入ってしばらくはそこにいました。

クリスマスも、年越しも、バレンタインも、イースターも、お花見も、ボーリングも、みおななの卒業式も、まだたった1ヶ月しか経っていない、自分とつきみのバースデーイベントも。ぜんぶぜんぶ楽しかったの。

その度に仲良くなれたよ。お客様も、キャストの女の子も、みんな。

たったの7ヶ月って自分で言いながら、本当に怒涛の7ヶ月だった。3年くらいいたようなそんな気がした7ヶ月でした。

やりたいこと、たくさんあったよ。まだまだ、まだまだまだたくさん!たくさんあった!

バーベキューも企画したかったし、水着も着てみたかった。夏祭りもオクトーバーフェスも楽しそうだし、なによりわたしはハロウィンが好きだったから、絶対にやりたかった。

やりたかった!

勝手に混ざりこもうとおもいました。

 

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└めろちゃんとたまにやったおそろいコーデの日のやつ。

 

わたしにも前世があったんだよ。そこもこんなふうに素敵なキャストと、素敵なお客様がいたの。卒業式をやることは叶わなかったんだけれども。

そこから2年以上空いて、きのうの6/13で26歳と1ヶ月ちょうど。入った時にはもう25歳だったわたしが、またこうしてキャストになれると思っていなかったの。夢だった。キャストというお仕事が、本当に本当に好きだったから。

わたしをまたこうしてキャストにしてくれてありがとう。

わたしを「ココ」にしてくれて、大切にしてくれて、覚えててくれて。こうやって、ちいさくない卒業式を臨時で行ってくれて、本当に本当にありがとう。

必要としてくれてありがとうございました。

 

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└お花見。となりはくろちゃん。お花見なんて、小学生以来でした。たのしかったな。

 

卒業にあたり、たくさんの人に迷惑をかけました。置いてきたものがたくさんありました。

置いていきたくなかったものが、たくさんたくさんありました。

本当にごめんなさい。

 

誰かが帰るたびにお見送りで泣いてたわたしは、閉店の間際に座り込んで泣くくらいには寂しくて申し訳なかった。それ以上にありがたくて、胸がはち切れそうだったの。

ずっとこのままいたいって思ってしまったの。なんて、なんて強欲な女なんだろう。ハンカチはとうに涙を吸えなくなってしまったというのに、まだ泣いて、駄々をこねる。笑って「またね」はもう言えなかったの。泣きながら、「またの」って、いつもの口癖を繰り返して、ずっとずっと見送ってた。

 

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└さんざん投げ方を馬鹿にされたボーリング。ものすごくたのしかった。


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└みおななの卒業式では、イラストという形で関わらせてもらえて本当にありがとうございました。うれしかった。

 

 

ああ、ああ。

お店が閉まって、シフトでもないつきみが残りながらわたしのとまらない言葉を聞いてくれてた。

いつもみたいな閉店のあとには、たくさんのプレゼントと、おしぼりよりも濡れたわたしのハンカチと、ものすごい量の思い出があって。

 

わたし、明日もここにいるような気がしてた。

 

 

でもキャストの「ココ」はいま終わっちゃったんだなって、ゆっくりゆっくり実感しました。

 

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└まだたった1か月前のバースデー。つきみとふたりで「主役に向いてないね」って、笑いながら洗い物やフードを作ったりしてたなぁ。

 

 

特別美人でもかわいくもなくて、若さもなくて、お酒も飲めなくて。

そんなに体もつよくなくて、忘れっぽくて、要領もあんまりよくないわたしでした。

目を回しやすくて、きのうも閉店後にしばらく動けないくらいのわたしを、イベント毎に気にかけてくれた方もいました。

「Dreamへようこそ」って歓迎してくれた方もいました。

卒業が決まってから、毎回遊びに来てチェキを撮ってくれた方もいました。

惜しむ声と、ねぎらう声、まだまだ教えたいことがあるって、本音で寂しいって言ってくれた方もいました。

本当にありがとう。

 

ありがとう。

 

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└ばかみたいに泣いた昨日。困らせてごめんね。泣き虫なの

 

なんともなく、あっけなく終わりたかった。絶対にこうして泣いちゃうってわかってたから。

不甲斐なさと申し訳なさで泣いてた毎日でしたが、昨日はありがとうと寂しさで泣いてた。

 

ココというキャストがどんな人だったのか、わたしでもわかりません。

洗い物が好きでした。人としょうもない話をするのも、突然大声を出すのも、テンションがいきなりかわることもあった、全く自分でもなんだかよく分からない生き物でした。

それでも、こんなに愛していただけたこと、わたしは一生忘れません。

 

ありがとう。

 

 

 

忘れてもいいよ。わたしが覚えてるから。

そういえばココって名前のキャストがいたなって、そう思うくらい忘れていいんだよ。

だから寂しがらないでください。悲しまないでください。

それを少し願っている反面、忘れないで欲しいって駄々をこねている、二律背反マンでした。

 

 

また遊びに行くからね。

田淵ココすけは、Dreamが大好きです。

 

これからただの一般人田淵ココすけになるけれども、元気だよ。

だからどうか皆様もお元気でいてください。

 

わたしと関わってくれた全ての人の行先に、たくさんの幸せな出来事がありますように。

どうか、お身体には気をつけてね。またわたしが遊びに行った時には、元気に声をかけてくれたらうれしいです。

 

 

 

 

またの。

 

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だいすき!